イタリアにて、初・失・業。

イタリア生活/La vita in Italia

失業しました。

(写真の内容は一切関係無し)

昨年の10月から働いた日本食レストランでの契約が8月末で切れ、更新無し。

今回は自らそうなるような行動をしていたところもあるので、決して更新無しと言われて良い気はしないが、納得はしている。

とは言え、また食い扶持を探せなばならない。えーん。

留学生たちのアルバイト先の定番である、日本食レストラン。

大体が、日本人かもしくは中国人が経営しているお店がほとんどだけども、

私が働いていたお店は、オランダ人がオーナーだった。

元々、別の日本食レストランで働いていたときに、行ったはす向かいのライバルレストランのイベントにプライベートで行き。そこでオーナーから、

「うちはこの通り日本をリスペクトしたラーメンレストランだから、日本人のカメリエラ(ウェイトレス)が是非欲しいんだ」

と言われたのだった。

前のお店は日系企業。その分信頼感もあったのだけど、そこからわざわざ移ることにしたのは、明確な理由が私にはあった。

それは、

  1. コックがほぼイタリア人のため、イタリア語の勉強になる&交流ができる
  2. フルタイムで働けるように、学生用から就労用への滞在許可証への切り替えのための企業からの推薦状を出してくれると言った
  3. アート的なイベントが催されることがあるため、刺激をもらえる
  4. 場所的にアート関係者がお客で来るため、人脈広が広がるかもしれない

ということ。

更に、そこで長年働いている日本人の先輩曰く、契約を正しくしてもらえるから、その点では他のレストランで働くより安心はあると言われ、それも働いてみて理解できた。

ほかのレストランがどれだけひどいんだ?と思ったけど、多くのレストランでは、契約をすぐに結んでくれず、いわゆるネーロという形で働かせられたり、法に乗っ取った額の残業代を払ってもらえなかったりなどなど。

そんなわけで、イタリア2年目の日本人の女が働く場所としては、まあまあ理不尽な目にもあったけど、それなりに恵まれた環境に置いてもらえたとも思う。

しかし今回、契約更新をするかと聞かれた際に、一応はいとは答えたものの、何かが自分の中でモヤモヤしていた。

結果、8月日本に本帰国はせずミラノに戻ってきたものの、このレストランでまた冬を越すイメージが、どうしてもできなくて、色んなことをスムーズに進めることができず、契約終了となってしまった。

ああ、自分はいまだになんて未熟なんだ。

そう思ったりしているけれど、一方で、

自分の気持ちをごまかして生きるってことが苦手な自分を、認めるしかないということを、

イタリア行きを決心したときに強く思ったわけで、

結局、今回もそれだけのことだったんだ。

そう思った。

1年前は色々と納得できてたことが、今はもうそれでは維持できない。

これがもしかしたら、昔に比べて時間の流れが速くなっている、ということなのかもしれない。

そんなことより家賃代を稼がねばならないのは変わらない事実なので、職探しはするけれども、

そもそも職を探すのか、

それとも仕事を作る道に進むのか。

もがいていれば、いつのまにか道ができているかしら。

とりあえず、10か月悔しい想いにも耐え抜いて頑張った自分、お疲れ様。

優しいメンバーたちよ、ありがとう。

会いたい人とはまた会えると信じてる。

A presto!

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